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妊娠中の下腹部痛|正常な痛みと危険なサインの見分け方

妊娠中に下腹部が引っ張られる・痛む?子宮の成長やガス、前駆陣痛など心配のいらないケースと、すぐ受診すべき危険なサインをやさしく解説します。

Mama Ai チーム

更新日 2026年6月26日 8 分で読める
妊娠中の下腹部痛|正常な痛みと危険なサインの見分け方

引っ張られるような、鈍い、あるいは差し込むような妊娠中の下腹部痛は、ほとんどの妊婦さんを不安にさせます。よいお知らせは、その多くが体の変化や子宮が大きくなることにともなう、心配のいらない痛みだということです。けれども、ときには下腹部の痛みが、見逃してはいけないサインのこともあります。ここでは、何が正常で、どんな症状に気をつけるべきか、そしていつ急いで医師に連絡したり救急車を呼んだりすべきかを、落ち着いて見ていきましょう。

大切な原則はシンプルです。あなたの体のことを一番よくわかっているのは、あなた自身です。何かおかしいと感じたら、念のため医師に連絡しておくほうが安心です。たとえ結果的にまったく問題なかったとしても、それでよいのです。

妊娠中に下腹部が引っ張られるのはなぜ?よくある心配のいらない原因

妊娠期間を通して子宮は大きくなり、靭帯は引き伸ばされ、ホルモンの働きで腸の動きはゆっくりになります。こうした変化が、軽い引っ張られる感じから一瞬の鋭い「ズキッ」とした痛みまで、下腹部のさまざまな感覚を生み出します。ここでは、もっともよくある、たいていは心配のいらない原因を紹介します。

大きくなる子宮と丸靭帯(まるじんたい)の痛み

丸靭帯(round ligament)は子宮を支えていて、子宮が大きくなるにつれてゴムのように引き伸ばされます。急に立ち上がったり、体をひねったり、咳やくしゃみをしたりすると、下腹部の片側または両側、足の付け根に近いあたりに、一瞬の鋭い、あるいは引っ張られるような痛みが出ることがあります。これが丸靭帯の痛みで、妊娠中期(妊娠5〜7か月ごろ)に多い不快感の原因のひとつです。右腹や左の脇腹が痛い、張ると感じることもあります。この痛みは数秒で治まり、姿勢を変えると楽になり、ほかの心配な症状をともないません。

お腹の張り、ガス、便秘

プロゲステロンというホルモンには平滑筋をゆるめる働きがあり、腸の動きがゆっくりになります。そのためお腹の張りやガス、重だるさ、けいれんのような痛みが起こり、「子宮に何かあるのでは」と思いがちです。妊娠中にお腹が張る原因は、たいていは消化のスピードが落ちることと、大きくなった子宮が腸を圧迫することにあります。少量ずつ分けて食べること、食物繊維、十分な水分、ゆっくりした体の動きが助けになります。一方、みぞおちや胸の奥が焼けるように痛む場合は、子宮ではなく妊娠中の胸やけが原因のことが多いです。

前駆陣痛(ブラクストン・ヒックス収縮)

妊娠中期から後期にかけて、子宮がときどき30〜60秒ほどキューッと硬くなり、その後ゆるみます。これが前駆陣痛(ブラクストン・ヒックス収縮)です。不規則で、痛みがないか、あっても軽く、姿勢を変えたり休んだりすると治まり、だんだん強くなることはありません。こうして体は少しずつお産に向けて準備をしていきます。

妊娠初期の軽い引っ張られる感覚

妊娠初期の数週間は、生理前に似た軽い下腹部の引っ張られる感じを覚える人が多くいます。これは多くの場合、子宮が大きくなりはじめるときの子宮や靭帯の伸びによるものです。ときには、この軽い違和感が受精卵の着床のタイミングと重なることもあります。正常な少量の出血(おりものに混じる程度)と生理をどう見分けるかについては、着床出血と生理の違いの記事で詳しく説明しています。痛みが軽く、短時間で、多量の出血をともなわなければ、ふつうは心配いりません。ただし、妊娠初期の強い痛みや片側だけの痛みは、必ず医師に相談してください(これについては後述します)。

下腹部の痛みが危険なサインのとき

ときには、下腹部の痛みは「助けが必要だ」という体からのサインです。次にあげる症状があるときは、すぐに医師に連絡し、場合によっては救急車を呼ぶ必要があります。「そのうち治るだろう」と待たないでください。

下腹部の痛みに、次のうちひとつでも当てはまる症状をともなう場合は、急いで医師に連絡するか、産科の救急外来を受診してください。

  • 強い、ずっと続く、または片側だけの痛みで、休んだり姿勢を変えたりしても治まらないもの。
  • 出血をともなう痛み。痛みとともに、鮮やかな赤色の出血や、多量の茶色いおりものが出る場合。妊娠初期の差し込むような痛みと出血は、切迫流産のサインのことがあります。
  • 発熱や寒気をともなう痛み、または排尿時の痛み・灼熱感をともなう痛み。尿路感染症の可能性があり、妊娠中はきちんと治療することが大切です。
  • 右の肋骨の下あたりの痛みに、強い頭痛、目の前で「チカチカ」する光や黒い点、急なむくみをともなう場合妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)のサインのことがあります。
  • 妊娠37週より前の、規則的なお腹の張りや子宮の収縮。1時間に4〜6回以上あり、だんだん強く、間隔が短くなっていくもの。切迫早産の可能性があります。見分け方は、陣痛の前兆とお産の兆候の記事で説明しています。
  • 突然のとても強い痛みと、板のように硬くなったお腹。とくに出血をともなう場合は、常位胎盤早期剥離(胎盤早期剥離)の可能性があります。これは一刻を争う緊急事態です。

妊娠初期の急な片側の痛み — 子宮外妊娠の可能性

とくに注意したいのが妊娠初期(妊娠初期の数か月)です。妊娠初期に、下腹部の急で片側だけの鋭い痛みが、血の混じった出血、肩の痛み、めまい、失神などをともなう場合は、子宮外妊娠のサインのことがあります。これは命にかかわる状態で、すぐに手当てが必要です — 救急車を呼んでください。子宮外妊娠の詳しい症状については、別の記事で解説しています。

心配のいらない痛みのときの家でのケア

痛みが軽く、短時間で、上のリストにあるような危険なサインをともなわない場合は、たいてい次のような簡単な方法で楽になります。

  • 休んで姿勢を変えましょう。横向きに寝て、お腹の下とひざの間にクッションをはさみます。
  • ゆっくり動きましょう。立ち上がるときや体の向きを変えるときは、お腹を軽く支えながらゆっくりと。丸靭帯の痛みがやわらぎます。
  • 水分を十分にとりましょう。水分が足りないと、けいれんのような痛みが強くなり、前駆陣痛を引き起こしやすくなります。
  • 温かい(熱すぎない)タオルやシャワーを。腰や下腹部をほどよく温めると、筋肉がほぐれます。
  • 少量ずつ分けて食べ、お通じを整えましょう。食物繊維、野菜、果物、水分は、お腹の張りや便秘をやわらげます。

痛み止めを自己判断で飲まないでください — 妊娠中は避けたほうがよい薬もあります。簡単な方法で数時間たっても楽にならない場合や、痛みが繰り返す場合は、かかりつけの医師に相談しましょう。

Pregnant woman resting comfortably on her side on a sofa with one hand on her belly

病院に連絡するとき、救急車を呼ぶとき

その日のうちにかかりつけの医師に連絡しましょう。数時間休んでも痛みが治まらない、毎日のように繰り返す、いつもと違うおりものをともなう、あるいはただ「何かおかしい」と感じる場合です。連絡するのに「ばかげた理由」などありません。そのために医師がいるのです。

すぐに救急車を呼んでください。強い痛みが続く、多量の出血がある、失神や強いめまいがある、お腹が硬く痛む、妊娠37週より前に規則的な張りがある、または肩の痛みをともなう急な片側の痛みがある場合です。こうしたときは時間との勝負です。「結果的に何もなくてよかった」となるほうが、手遅れになるよりずっと良いのです。

覚えておきたい大切なこと

  • 妊娠中の下腹部痛は、多くの場合心配いりません。大きくなる子宮、丸靭帯の痛み、ガスやお腹の張り、前駆陣痛などが原因です。
  • 休んだり姿勢を変えたりすると治まる、引っ張られるような感覚は、ふつうは危険ではありません。
  • 危険なサインは、強い・ずっと続く・片側だけの痛み、出血、発熱、目のチカチカをともなう強い頭痛、妊娠37週より前の規則的な張りです。
  • 妊娠初期の急な片側の痛みに肩の痛みや失神をともなう場合は、救急車を呼ぶサインです。子宮外妊娠の可能性があります。
  • 迷ったら、医師に連絡を。様子を見て待つより、念のため確認するほうがいつでも正解です。

この記事は一般的な情報の提供を目的としたものであり、医師による個別の診察に代わるものではありません。気になる症状や不安があるときは、かかりつけの産婦人科医に相談するか、救急車を呼んでください。

AI を活用して作成し、Mama Ai チームが確認しました。 教育目的の情報であり、専門的な医療アドバイスの代替ではありません。

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