妊娠中のめまい・立ちくらみ|原因と対処法
妊娠中にめまいや立ちくらみが起こるのはなぜ?安全な原因と受診が必要なサイン、そしてめまいを早く楽にするための対処法をやさしく解説します。
Mama Ai チーム
軽いめまいや、クラッとする感じ、目の前が暗くなりそうな感覚は、妊婦さんからもっともよく聞かれる不調のひとつです。妊娠中のめまいは、多くの場合、体が自然に変化していくことに関係していて、ほとんどは心配のいらないものです。ただ、ときには「体が助けを必要としているサイン」のこともあります。ここでは、なぜめまいが起こるのか、どんな原因なら安心してよいのか、今すぐ楽になるためにできること、そして迷わず医師に連絡したほうがよいのはどんなときかを、順番に見ていきましょう。
妊娠中にめまいが起こるのはなぜ?
めまいの理由を理解するには、この時期に体の中で何が起きているかを知っておくと役立ちます。妊娠のごく初期から、ホルモンのプロゲステロンが血管の壁をゆるめて広げます。そのため血圧が少し下がり、血液が脳まで届くのにこれまでより少し時間がかかるようになります。同時に血液の量は徐々に増え、心臓はより活発に働き、子宮も大きくなっていきます——心臓と血管のはたらき全体が、新しい状況に合わせて調整されているのです。これらはごく正常な変化ですが、まさにこの変化が、あの軽いクラッとした感覚を生み出します。
このとき血液は脚に「たまり」やすくなります——とくに長く立っていたり、急に体の向きを変えたりしたときです。脳への血流が一瞬足りなくなり、めまいが起こります。これが、いちばんよくある、そしてまったく安全な原因であることがほとんどです。
めまいは妊娠のサイン?
たしかに、生理が遅れる前の本当に早い時期に、疲れや吐き気とともに軽いめまいが現れることもあります。ただ、めまいそのものは妊娠のあてになるサインではありません。同じように、疲れすぎ・空腹・低血圧・生理前にも頭はクラッとします。妊娠を確かめられるのは、妊娠検査薬と医師の診察だけです。検査が陽性で、ときどきめまいがするなら、それは多くの場合、妊娠初期に特有の全身的なホルモンの変化の一部です。
妊娠中のめまいのよくある原因
頭がクラッとしやすい典型的な場面を見ていきましょう。以下の原因はふつう危険なものではなく、ちょっとした習慣の工夫で対処できます。
急に立ち上がった——血圧の低下
立ち上がるときにめまいがする、ベッドやいすから立つとクラッとする場合は、起立性低血圧(体の向きを変えたときに急に血圧が下がること)が原因のことが多いです。血液が頭まで上がるのが間に合わず、数秒間フラッとします。立つときにめまいがするときの対処法は、ゆっくり起き上がること——まずベッドの端に腰かけて数秒すわり、それから立ち上がりましょう。朝も勢いよく飛び起きないようにします。
あおむけで寝るとめまいがする
妊娠後半になると、あおむけで横になっているときに頭がクラッとすることがあります。大きくなった子宮が、心臓へ血液を戻す太い静脈(下大静脈)を圧迫し、脳への血流が減って、クラッとした感じや脱力感が現れます。これは仰臥位低血圧症候群(下大静脈圧迫症候群)と呼ばれます。対策はかんたんで、あおむけで長く寝ないようにし、横向き、できれば左を下にして寝ることです。どんな姿勢がいちばん楽で安全かについては、妊娠中の寝方の記事でくわしく紹介しています。
空腹・低血糖・脱水
食事の間隔が長くあくと血糖値が下がり、頭がクラッとしはじめます。脱水や体のほてりでも同じことが起こります——蒸し暑い乗り物の中、熱いお風呂、サウナ、暑い日などです。役に立つのはシンプルな習慣です。少量ずつ数時間おきに食べる、いつも軽い間食(ナッツ、果物、クラッカー、ヨーグルトなど)を持ち歩く、そして一日を通して十分に水分をとることです。

貧血とヘモグロビン不足
ヘモグロビンが低いこと(貧血)も、妊娠中に頭がクラッとするよくある原因のひとつです。鉄が足りないと、組織や脳に届く酸素が減り、だるさ、顔色の悪さ、息切れ、そしてあのクラッとした感覚が現れます。くわしくは妊娠中の貧血とヘモグロビン不足の記事をご覧ください。医師は血液検査を行い、必要に応じて鉄剤を処方することがあります。
つわりと妊娠初期
妊娠初期には、めまいはしばしば吐き気と隣り合わせです。つわりのせいでうまく食べたり飲んだりできず、しかもこの時期はホルモンと血管の変化がもっとも強く出るため、クラッとしやすくなります。ふつうは、体が新しい状態に慣れてくる妊娠中期のはじめごろになると、めまいに悩まされることは少なくなっていきます。
蒸し暑さ・緊張・過呼吸
狭くて蒸し暑い場所、人ごみ、強い緊張、浅くて速い呼吸(過呼吸)も、めまいを引き起こすことがあります。こうしたときは、外に出て新鮮な空気を吸い、すわって、肩の力を抜き、ゆっくり深く呼吸すると楽になります。
めまいがして吐き気もする——これは何のサイン?
「めまいと吐き気」が重なると不安になる人は多いのですが、妊娠中は多くの場合、これまでと同じ原因——低血圧、空腹、つわり、蒸し暑さ——で説明できます。めまいと吐き気が一緒に起こるのは、たいてい、体に一時的に血流・食べ物・新鮮な空気が足りていないというサインです。くり返し起こっても、食べて休んだあとにおさまるなら、ふつうは心配いりません。気をつけたいのは、強い頭痛、目の前にちらつく光や点、そして横になって休んでも引かないクラッとした感じです——こうしたサインについては、このあと説明します。
めまいの対処法:すぐ楽にする・くり返さない
うれしいことに、妊娠中のめまいには自分でできることがたくさんあります。ここでは、自宅でめまいをすばやく楽にする方法と、くり返さないための予防法を紹介します。
今クラッとしたら
- 倒れてぶつけないよう、すぐにすわるか横になりましょう。
- 横になっているなら横向き、できれば左を下に。すわっているなら頭をひざのほうへ下げます。
- 頭に血がめぐるように、脚を少し高くします。
- 体を締めつける服をゆるめ、窓を開けるか、だれかに助けを求めましょう。
- 水を飲み、何か口にします——軽い間食や甘いものを。
- そのあと立ち上がるときは少しずつ——まずすわって、それからゆっくり立ちましょう。

めまいを予防するには
- 立ち上がるときや体の向きを変えるときは、勢いをつけずゆっくりと。
- あおむけで長く寝ない——横向きで休み、横向きで眠りましょう。
- 少量ずつ、こまめに食べ、間食を手元に置いておきます。
- とくに暑いときは、十分に水分をとりましょう。
- 熱いお風呂、サウナ、蒸し暑い部屋、長時間の立ちっぱなしは避けます。
- 気温に合った服装をし、体がほてりすぎないようにします。
- 歩きやすい靴をはき、急に前かがみになるのは避けましょう。
医師に相談すべきとき:危険なサイン
妊娠中のめまいのほとんどは安全ですが、いくつかの症状の組み合わせは早めの受診が必要です。めまいに次のような症状をともなうときは、かかりつけの医師に連絡するか、救急を受診してください。
- 血のまじったおりものや、性器からの出血
- 下腹部の強い痛み
- 強い、あるいはいつもと違う頭痛、目の前のちらつき、点、その他の視覚の異常
- 速い、あるいは乱れた動悸、胸の痛み、息切れ
- 本当の失神——意識を失うこと
- 横になって休んでも引かないクラッとした感じ
こうした症状は、貧血、血圧が低すぎる・高すぎる、妊娠高血圧腎症(妊娠高血圧症候群)、心拍の乱れ、あるいは——妊娠初期であれば——子宮外妊娠のサインであることがあります。必ずしも重い病気だとはかぎりませんが、迷わず確かめておいたほうがよいものです。もし失神してしまったら、すぐに回復したとしても、必ず医師に伝えてください。
まとめ
- 妊娠中のめまいはよくある症状で、ふつうは安全です。ホルモンの働きと血圧の自然な低下に関係しています。
- 急に立ち上がったとき、あおむけで長く寝たとき、空腹のとき、脱水やほてりがあるときに、頭がクラッとしやすくなります。
- ゆっくり立ち上がる、横向きで眠る、少量ずつこまめに食べる、水分をとる、涼しくする——こうした工夫が役立ちます。
- クラッとしはじめたら、すわるか横になり、頭を下げて脚を高くしましょう。
- めまいに出血・腹痛・強い頭痛・視覚の異常・動悸・息切れ・失神をともなうときは、すぐに医師へ。
この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、医師による個別の診察に代わるものではありません。気になる症状や不安があるときは、必ずかかりつけの産婦人科医にご相談ください。
参考文献
AI を活用して作成し、Mama Ai チームが確認しました。 教育目的の情報であり、専門的な医療アドバイスの代替ではありません。
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