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妊娠中のワクチン接種:安全なワクチンと受ける時期

妊娠中はインフルエンザ、百日咳(Tdap)、新型コロナ、RSVワクチンが推奨されています。それぞれが何を防ぐか、接種すべき週数、避けるべきワクチンを解説します。

Mama Ai チーム

更新日 2026年8月16日 10 分で読める
妊娠中のワクチン接種:安全なワクチンと受ける時期

妊娠中はチェックすべきことが山のようにあり、ワクチンはその中でも上位に挙げられることが多いテーマです。ソフトチーズやヘアカラーには気をつけるようにと言われる一方で、たった9か月の間に4種類もの注射を勧められるというのは、少し矛盾しているように感じるかもしれません。

でも、安心してください。妊娠中に日常的に勧められるワクチンは、これまでに何百万人もの妊婦さんが接種してきたものです。しかも、ほかのほとんどのものにはできない特別な役割を果たします。それは、赤ちゃん自身がワクチンを受けられる月齢になる前の、生後数か月間の防御力を赤ちゃんに受け渡すことです。このガイドでは、どのワクチンが推奨されるか、接種を目指すべき週数、通常は先延ばしにされるワクチン、そしてすでに接種済みで不安に感じている場合の対処法について解説します。

妊娠中はなぜワクチンが特に重要なのか

妊娠すると、大きく2つのことが変わります。まず、免疫システムや心臓、肺の働き方がふだんとは異なるため、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症は妊娠中に重症化しやすくなります。妊婦さんは同年代の人と比べて、肺炎を発症したり、入院治療が必要になったり、重い呼吸器感染症が原因で早産になったりするリスクが高いことがわかっています。

次に、あなたの体が作った防御力は赤ちゃんと共有されます。抗体(特定の感染症と戦うために免疫システムが作るたんぱく質)は胎盤を通って赤ちゃんに渡り、生後数か月にわたって赤ちゃんの血液中にとどまります。この「借り物」の防御力が大切なのは、予防接種スケジュールに空白期間があるからです。赤ちゃんが自分でインフルエンザワクチンを受けられるのは生後6か月頃からで、百日咳のワクチン接種シリーズも通常生後2か月頃に始まり、完了までに数か月かかります。あなたの抗体がその空白期間を埋めてくれるのです。だからこそ、一部の妊娠中ワクチンは、胎盤を通じた抗体の移行が最も効率的になる妊娠後期(第3トリメスター)に合わせて接種時期が設定されています。

胎盤を通じて妊婦から赤ちゃんへ抗体が渡る様子を示すイラスト

妊娠中に推奨されるワクチンは?

米国産科婦人科学会(ACOG)は、妊娠中に4種類のワクチンを日常的に推奨しています。インフルエンザ、Tdap(三種混合)、新型コロナ、RSVです。いずれも生ワクチンではなく、複数のワクチンを同じ受診時にまとめて接種できることも多く、通常は左右の腕にそれぞれ1本ずつ打ちます。

妊娠中のインフルエンザ予防接種

インフルエンザワクチンは、流行シーズンに妊娠している方であれば妊娠のどの時期でも接種が推奨されています。使用するのは不活化ワクチン(ウイルスを不活化させたタイプ)または遺伝子組み換えワクチンの注射剤であり、点鼻スプレータイプではありません。点鼻スプレーは生ワクチンのため、妊娠中には使用されません。

接種のタイミングについては、可能であれば北半球では10月末までに接種を済ませておくのが望ましいとされています。インフルエンザの流行は通常それ以降にピークを迎えるためです。ワクチンが入手可能になった時点ですでに妊娠後期に入っている場合も、待たずにできるだけ早く接種しましょう。米国では現在、妊婦に対してはチメロサールを含まない単回投与用の製剤の使用が推奨されています。チメロサールに害があることを示す証拠はないため、これはワクチンの包装方法についての選好であり、これまでに受けたワクチンの安全性に関する警告ではありません。

このメリットは双方向に働きます。あなた自身が重いインフルエンザにかかりにくくなるだけでなく、赤ちゃんが自分でワクチンを受けられるようになるまでの数か月間、赤ちゃんを守る抗体も得られます。

Tdapワクチン:妊娠何週で接種する?

Tdapは破傷風、ジフテリア、百日咳を予防するワクチンです。百日咳は接種時期が慎重に定められている理由でもあります。生まれたばかりの赤ちゃんにとって本当に危険な病気になり得て、一見ただの長引く咳のように見える大人からうつることが少なくありません。

米国では、Tdapは前回いつ接種したかにかかわらずすべての妊娠において妊娠27週から36週の間に接種することが推奨されており、できればその期間の早い段階(27週から31週頃)に受けるのが望ましいとされています。体が抗体を作り、赤ちゃんに受け渡すための時間を確保できるからです。妊娠のたびに接種するのは意図的なことです。抗体のレベルは時間とともに下がっていくため、前回の妊娠で受けた分では今回の赤ちゃんを十分に守れません。

接種スケジュールは国によって異なりますが、どちらも科学的根拠に基づいています。英国では、NHS(英国国民保健サービス)が妊娠16週から、通常は20週頃に百日咳ワクチンを提供しており、32週より前に接種すると最も高い防御効果が得られるとされています。実際のスケジュールについては、ご自身が利用する産科施設の方針に従ってください。

妊娠中の新型コロナワクチンは安全?

現在では非常に多くの妊娠例をもとにした安全性データが蓄積されており、新型コロナワクチンの接種によって流産、死産、先天異常、早産のリスクが高まるという結果は示されていません。ACOGは妊娠中のどの時期でもワクチン接種を推奨しています。これは、妊娠そのものが新型コロナの重症化リスクを高めることに加え、今回も抗体が赤ちゃんに届くためです。

米国内では発信されるメッセージが一致していないように感じることがあるかもしれませんが、その理由を知っておくと役立ちます。CDC(米国疾病予防管理センター)は現在、2025~2026年シーズンの新型コロナワクチンについて、生後6か月以上のすべての人を対象に「かかりつけの医師と相談したうえで各自が判断する」という枠組みを示す一方で、妊娠が重症化リスクを高めることには変わりなく言及しています。一方ACOGは、妊婦に対する日常的な推奨を維持しています。これは新たな安全性の懸念が見つかったということではなく、推奨をどれくらい強く打ち出すかという表現の違いにすぎません。だからこそ、自分の状況にとってどうすべきか、担当の医療者に相談する価値があります。

妊娠中のRSVワクチン

RSV(RSウイルス、呼吸器合胞体ウイルス)は、1歳未満の赤ちゃんが入院する原因として最も多いウイルスで、多くの場合は細気管支炎を引き起こします。妊婦向けのRSVワクチンはほかのワクチンに比べて新しいものなので、ここで詳しく説明します。

  • 接種時期: 妊娠32週0日から36週6日の間に1回接種します。季節性のワクチンで、米国本土の大部分では9月から1月にかけて接種します。英国では妊娠28週の健診の頃に提供され、それ以降、陣痛が始まるまでいつでも接種できます。
  • 接種回数: 米国では、接種対象となる最初の妊娠で1回接種します。それ以降の妊娠での追加接種は、現時点では推奨されていません。
  • 2週間ルール: 抗体が作られて胎盤を通過するまでには、およそ14日かかります。接種から2週間以内に赤ちゃんが生まれた場合、またはワクチンを接種していなかった場合は、代わりに赤ちゃんへのRSV抗体注射(ニルセビマブなど)を受けられることがあります。ほとんどの赤ちゃんは、どちらか一方の方法で防御を得られれば十分で、両方が必要になることはありません。

どちらの方法でも目的は同じです。赤ちゃんが最初にRSVの流行シーズンを迎える、生後およそ6か月頃までの期間を守ることです。

ひと目でわかる早見表

  • インフルエンザ — 妊娠のどの時期でも、毎シーズン接種。注射タイプのみで、点鼻スプレーは使用しません。
  • Tdap — すべての妊娠で27週から36週の間、できればその期間の早めに接種(NHSでは16週から、通常は20週頃)。
  • 新型コロナ — 妊娠のどの時期でも接種可能。お住まいの地域での最新の推奨について、担当の医療者に確認してください。
  • RSV — 流行シーズン中の32週から36週の間に接種(NHSでは28週から)。または出生後に赤ちゃんへの抗体注射を受ける方法もあります。

妊娠中に避けるべきワクチンは?

基本的なルールはシンプルです。生ワクチンは出産後まで見送ります。生ワクチンにはウイルスや細菌を弱毒化させたものが含まれており、懸念されているのはあくまで理論上のリスクであって、実際に問題が観察されているわけではありません。とはいえ、通常は急いで接種する必要がないため、標準的なアドバイスとしては「待つ」ことになっています。

一般的に先延ばしにされるワクチン:

  • MMR(麻疹・おたふくかぜ・風疹混合ワクチン)
  • 水痘(みずぼうそう)ワクチン
  • 点鼻スプレータイプの生インフルエンザワクチン
  • BCG(結核)ワクチンおよび経口腸チフスワクチン
  • 黄熱ワクチン — リスクの高い地域への渡航がどうしても避けられない場合に限り、医療者がリスクを検討したうえで接種を考慮することがあります
  • HPVワクチン — 妊娠中は接種せず、残りの回数は出産後に接種を完了します

妊娠を計画している場合は、あらかじめ済ませておくとよいでしょう。MMRや水痘のワクチンは妊娠する前に接種し、接種後は妊娠を試みるまで約4週間空けてください。

妊娠に気づく前にワクチンを接種してしまった場合でも、あまり心配しすぎないでください。NHSによれば、どの生ワクチンについても先天異常を引き起こすという証拠は確認されておらず、妊娠に気づかないままHPVワクチンを受けた人に対して特別な処置は必要ないとされています。記録に残せるよう担当の医療者には伝えておきましょう。ただし、これが深刻な問題になることは非常にまれです。

特定のリスクに応じて勧められることがあるワクチン

先ほどの基本の4種類以外にも、メリットがリスクを明らかに上回ると判断される場合には、いくつかの非生ワクチンを妊娠中に接種することがあります。健康状態や仕事、渡航予定によっては、A型肝炎、B型肝炎、肺炎球菌、髄膜炎菌、不活化ポリオワクチンについて担当の医療者と相談することもあるでしょう。狂犬病に曝露した可能性がある場合のワクチン接種は、妊娠しているかどうかにかかわらず必ず行われます。治療しない狂犬病は命に関わるためです。

渡航の予定がある場合は、出発直前ではなく、予約するよりも前の段階で担当の医療者やトラベルクリニックに相談しましょう。ワクチンの中には、完了までに数週間かかるスケジュールのものもあります。

もう一つ実践的にできることがあります。パートナーや祖父母、上の子どもの世話をする人など、生まれたばかりの赤ちゃんの周りにいる人たちに、インフルエンザと百日咳のワクチンを最新の状態にしておいてもらうようお願いすることです。まだワクチンを受けられない月齢の赤ちゃんを、周囲の人たちの防御で包み込むように守るこの考え方は「コクーニング」と呼ばれることがあり、実際に効果があることがわかっています。ワクチンは、妊娠中によくある安全性に関する疑問の一つで、カフェインはどのくらいなら安全かアルコールは少しでも飲んでよいのかと同じように、最初に思うよりもはっきりとした答えがあるテーマです。

接種後に起こりうること — 医療者に連絡すべきタイミング

ほとんどの副反応は軽く、長くは続きません。最も多いのは接種した腕の痛みやだるさ、軽い腫れで、これに加えて1~2日ほど疲労感や頭痛、筋肉痛、微熱が出ることもあります。同じ受診で2種類のワクチンを受けた場合は、両腕にこうした症状が出ると考えておきましょう。接種後は15分ほど座って様子を見るのが賢明です。妊娠中はもともとめまいを感じやすい人もいるためです。

ワクチン接種後、女性の二の腕に貼られた小さな丸い絆創膏のクローズアップ

発熱は、妊娠していないときよりも少し注意を払う価値があります。棚にある薬を何でも手に取るのではなく、発熱時に何を使うべきか、どのくらいの熱になったら連絡してほしいかを、あらかじめ担当の医療者に確認しておきましょう。その間は、休息と水分補給、涼しい環境で過ごすことが助けになります。

次のような場合はすぐに医療機関を受診してください:

  • 接種後、数分から数時間以内に現れる重度のアレルギー反応の兆候:呼吸困難、顔・唇・舌・喉の腫れ、全身に広がるじんましん、動悸、めまいやふらつき
  • 38°C(100.4°F)以上の発熱、または下がらない発熱
  • 性器出血、破水(液体が漏れる感覚)、または重度もしくは持続する腹痛
  • 視覚の変化を伴う激しい頭痛、または顔や手の急な腫れ
  • 赤ちゃんの胎動が明らかに減った

最後にあげたいくつかの項目は、ワクチンの副反応ではなく、妊娠全般に関する警戒サインです。最近ワクチンを接種したかどうかにかかわらず、注意が必要です。ワクチン接種に加えて、呼吸器感染症が流行しやすい季節には、手洗いや室内の換気、とれるときにしっかり休むこと、そして安全な範囲での運動を続けることといった、ふだんからの心がけも役に立ちます。

まとめ:重要なポイント

  • インフルエンザ、Tdap、新型コロナ、RSVのワクチンは、妊娠中に日常的に推奨されており、いずれも生ワクチンではありません。
  • インフルエンザワクチンは妊娠のどの時期でも接種できますが、生ワクチンである点鼻スプレータイプは妊娠中には使用されません。
  • Tdapは米国ではすべての妊娠で27週から36週の間に接種します(NHSのスケジュールではおよそ16週から20週)。百日咳の抗体が赤ちゃんに届くよう、タイミングが調整されています。
  • 妊婦向けRSVワクチンは、流行シーズン中の32週から36週の間に接種します。接種から2週間以内に赤ちゃんが生まれた場合は、代わりにRSV抗体注射を受けることができます。
  • MMRや水痘などの生ワクチンは出産後まで見送られます。妊娠に気づく前に接種してしまった場合は担当の医療者に伝えてください。ただし、これらが先天異常を引き起こすという証拠はありません。
  • 接種スケジュールは国によって異なり、また時間とともに変わることもあります。お住まいの地域での最新のスケジュールについては、担当の医療者や助産師に確認してください。

情報源

この記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の医学的アドバイスに代わるものではありません。ワクチンに関する推奨事項は国によって異なり、また随時更新されます。ご自身とお腹の赤ちゃんにとって何が適切かについては、かかりつけの医師、助産師、またはその他の有資格の医療者にご相談ください。

AI を活用して作成し、Mama Ai チームが確認しました。 教育目的の情報であり、専門的な医療アドバイスの代替ではありません。

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